イーニド

20100522

夢の記録

病気で寝ていると、いつも鮮明な夢を見る


-どこだか解らない暗くてカビ臭い部屋で、男が男を殴ったり蹴ったりしている
私はただそれを見ている

殴られている男の顔は、はっきりと見える
殴っている男の顔は、こちらに背を向けていて見えない
殴られている男の顔は、私のそこそこ好きな俳優に似ていたが、別人であると認識していた

殴られている男は、ただ黙って殴られていた
殴っている男の方へは少しも気をやらずに、私の方ばかりを見る
現実世界であれだけボコボコに暴力を振るわれたら、(実際の暴力の現場に立ち会ったことがないので想像だけど)めちゃくちゃ醜く顔や身体が歪みそうな程の攻撃を受けているのに、まるで刃物で切り裂かれたかのような傷と、そこからインクが漏れているかのようにさらさらと血が流れている
私はそれを見て哀れに思ったけれど、なんとなくそうなったのは彼の自業自得のような気がしていて、更に、本当は抵抗出来るのにしていないように感じていて、「お前、すごくキモチワルイよ」みたいなことを、片頬で笑いながら呟いた
そしてもう一言、「お前の為にならない世の中なんていらない」-


ここで一度目が覚める
傍らの携帯電話に目をやると、起きるには早すぎる時間で、見た夢のメモを携帯電話のメールに書き込み、ツイッターへ送信し、再び眠りにつく
(意識が混濁していない現在、履歴を確認したところ、ここまでが深夜1時くらい)


-殴られている男はまだ殴られていた
相変わらず、鋭い視線をこちらに向けたまま、流血を抑えようともしない(今思い出したけど似てるなと思った俳優の名前は安藤政信)
殴っている男はまるでロボットみたいに殴るだけ、蹴るだけ
相変わらず、殴っている男の顔は解らない
そろそろ私も見飽きてきて、色々と慰めの言葉を殴られている男にかけてみるけれど、生きているのが解るだけで反応は何もない
再び嘲笑と罵倒をはじめてみる
すると、殴られている男の表情がみるみる変わっていく
何を訴えようとしている顔なのかは解らないが、とにかく表情が変わっていくのだけが解る
ハハア、キミは、人格を否定されるのがそんなに気持ちいいのだね、と、歪んだ解釈をして、彼を罵り続ける
いい加減血塗れになった顔で、殴られている男は目を見開き、先程以上にこちらをグッと見る
ハッとする-


ここで再び目が覚める
窓からは明るい光が射しているので、朝なのだなと気付く
寝汗でぐっしょりの布団を抜け出して、アルバイトへ行く支度をし、出掛けた

そんな病み上がりの朝だった
これを夢診断にかけたら、どんな結果が出るのだろう
とにかくインパクトの強い夢だった