イーニド

20100327

月桂樹

月経が来ているときは、全身の水の巡りが悪くなって、血液が渋滞して、パンパンに浮腫みます

そして、澱む血液を思うのです
私の身体が、血液を詰めた皮袋であることを、深く深く認識するのです

体温が上がります
頭がぼんやりして、少しの刺激に敏感且つ鈍感になります

張りつめて、とても痛いです
脹ら脛の皮が、破裂せんばかりです
乳腺が張って、下着が少しきついです
子宮は、何者かによって握り潰されそうになっているに違いありません
ギュウ、という感覚と共に、ドクンドクンと疼きます
耐え難い辛さです

毎月、かような苦しみを与えるこの器官、現象が、私はとても嫌いです

何かのアニメ作品の登場人物が言っていました
「子供なんて、絶対要らないのに」
全く、心の底から同感です

血管を走っていた血液は、最早巡回などしていません
ただただ、皮袋の中にあるだけです
羊の胃袋で作られた入れ物に注がれた乳のように
ただただ、あるだけです
中で静かに、揺れているのを感じます
温度だけが、変化していきます
そのうち、羊の胃袋で作られた入れ物の中の乳のように、チーズのようなものに変化していくのでしょうか
パンパンに浮腫んだ全身の、言い様のない不快感は、私の全身を走る血管の中の血液が、正に凝固し始めチーズになろうとしている証拠なのでしょうか

血液を思います
子宮から剥がれ落ちたそれではなく、巡っているはずの方の血液を思います
血液袋である身体を思います
口腔で必要以上に分泌された唾液を思います

少しずつ、眠気がやってきました
目覚めた私の血管に詰まっているのは、チーズでしょうか、バターでしょうか